脳のパフォーマンスを上げることで、仕事もはかどり時間を有効活用できます。
脳科学が近年発達していることもあり、脳のパフォーマンスを上げるという話は本なのでもよく取り上げられるテーマになっています。
脳のパフォーマンスを語る上で、運動は切り離せません。
ビジネスマンにとって脳のパフォーマンスは仕事の成果に直結します。
しかし、忙しいビジネスマンほど運動不足になりがちです。
最も脳のパフォーマンスを高めたい人が、最もパフォーマンスが上がりにくいという皮肉な現象です。
しかし、忙しくても時間を取って運動をするべき理由があります。
仕事が出来る人は筋トレをしているという話もありますが、まさにその通りです。
そんな脳のパフォーマンスを上げる方法を、パーソナルトレーナーの視点で解説します。
脳のパフォーマンスを上げる方法
脳のパフォーマンスを上げる方法は、様々な方法が指摘されています。
また、脳科学の研究は近年目覚ましい進歩を遂げている反面、まだまだ分かっていないことばかりです。
その為、内容は一部最新の研究と異なる可能性もございますので、ご了承くださいませ。
脳のパフォーマンスを上げる方法としては、次のような方法が紹介されています。
・睡眠をしっかりとる
・様々な刺激を脳に与える
・ストレスを解消する
・腸内環境を整える
・有酸素運動をする
・ストレッチをする
・姿勢を改善する
・筋トレをする
実に様々な方法がありますが、どれも身体に良さそうなことではあります。
まずは、睡眠の質と量の改善が脳のパフォーマンスに影響を与えます。
睡眠の役割の1つは、脳のメンテナンスです。
睡眠中は、起きている間にはできない脳内の疲労物質やストレス物質の除去を行います。
脳のメンテナンスをすれば、脳のパフォーマンスは当然高まります。
言い換えれば、睡眠不足は脳内が散らかった状態で活動していることになりますので脳のパフォーマンスは非常に悪いです。
日本人の40%は睡眠時間が6時間未満という厚生労働省の調査結果もあります。
つまり、日本人の多くは低い脳のパフォーマンスで活動していることになります。
また、、脳への様々な刺激を与えることも大切です。
現代の生活はどうしてもワンパターンです。
仕事はデスクワークが中心で、家と職場の往復と趣味はテレビやDVDや読書。
このようなパターンだと、家と職場の往復以外は同じ姿勢で止まっている時間が異常なほど長い状態です。
脳は様々な情報を処理する役割がありますが、多くの刺激が入るほど活性化されます。
いつも行かない場所に行く、自然に触れる、普段使わない頭の使い方をする、普段やらない運動をするなどは脳によい刺激となります。
つまり、趣味の時間が多くあって多趣味の方が脳への刺激は多くなります。
旅行などがいいリフレッシュになるのはこの為です。
また、腸内環境の改善も脳のパフォーマンス向上に繋がります。
腸は第2の脳と言われることもあり、脳のパフォーマンスに直結します。
最近では、腸内のピロリ菌と認知機能の低下・認知症の関係なども指摘されています。
腸内環境の改善には運動と食事の改善が必須です。
そして、様々な運動が脳のパフォーマンスを高めると言われています。
散歩で脳がリフレッシュされる感覚がある方も多いと思いますが、それは先ほどの脳への刺激プラス運動の効果です。
散歩やジョギングなどはリズム運動という種類に分類されます。
リズム運動を5分以上継続すると、セロトニンという脳内ホルモンが分泌されます。
このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、ストレスの解消に効果があります。
また、セロトニンはメラトニンという物質に変化しますが、メラトニンは睡眠に関わるホルモンです。
つまり、リズム運動はストレス解消と脳への刺激、睡眠の改善と多くの側面から脳のパフォーマンスを向上させます。
さらに、姿勢改善や筋トレも脳のパフォーマンスを上げるために有効な方法と言われています。
少し細かく見ていきましょう。
姿勢が脳や仕事の効率に与える影響とは?
姿勢と脳の働きの関係
デスクワークの多いビジネスパーソンの方は、頭より下の位置にあるパソコンのモニターを見ようとして頭が前に出てしまい、キーボードを打つために腕を前に伸ばすことで背中が丸まる猫背になってしまう方が多くいらっしゃいます。
このような姿勢になってしまうと、重力で下に落ちようとする頭を支えるために首、肩、背中の筋肉に余計な負荷がかかりやすくなり、首や肩の凝りに繋がります。
また猫背だと背中が丸まることで胸が縮こまり圧迫されてしまいます。すると肋骨の動きが制限されて呼吸が浅くなり、呼吸により体に取り入れる酸素の量が低下してしまいます。体に取り入れる酸素の量が低下すると、必然的に脳へ行き渡る酸素の量が少なくなってしまいます。脳へ行き渡る酸素の量が低下すると、脳が上手く働くことができなくなり、集中力の低下につながります。
さらに、猫背のように背中が丸まっている姿勢は考える人のように思い悩むことが多くなり、ネガティブな思考に陥りやすくなってしまい、逆に胸を開いて正しい姿勢にいる時は、ポジティブな思考が湧いてくるという実験結果があります。つまり、姿勢は脳に影響して思考パターンを変えてしまうほど重要であると考えられています。
小型ノートパソコンを使って仕事をしたり、スマホの画面を覗いている姿勢は脳にとっては健全な状態ではありません。正しい姿勢は横から見た時に頭の位置が肩と骨盤と同じラインにある姿勢が目安となります。この姿勢を保つことが、体に無理なく、呼吸ができて集中力が高まり、ポジティブな思考で仕事に望める最高の状態と言えます。
簡単にまとめると、姿勢改善をすると
・呼吸が改善され、脳へ行き渡る酸素量が増えることで集中力がアップする
・ネガティブ思考からポジティブ思考へ思考パターンが変わることで、仕事のアイディアが湧きやすくなる
・肩こりや腰痛など体の不調が改善される
・見た目が良くなるので、ビジネスシーンでの印象が良くなる
といったメリットを得ることができます。
つまり、姿勢を改善することで仕事の効率を上げることができるのです。
姿勢を改善する方法
仕事のパフォーマンスを上げるために、オフィスで姿勢を改善するためには、椅子の座り方に注意してください。
椅子に深く腰掛けて坐骨(ざこつ:お尻の骨)を椅子に当てて、骨盤を立たせます。背筋を伸ばすのではなく、顎を引いて頭の位置を少し後ろにするよう意識します。
また、肘が体より前に出ると腕の重さで背中が丸まりやすくなるため、肘は体の横につけるように、パソコンをテーブルの前に置くように心がけましょう。
ただし、いきなり姿勢を改善しようとしても、悪い姿勢が癖づいていることで固まってしまった部位があると逆に痛みや違和感として現れる場合がほとんどです。
大事なのは正しい姿勢を取れる体を作ることです。
そのためにはピラティスなどのマットでのエクササイズがお勧めです。ピラティスでは骨盤や肋骨の動きを覚えることで、適度な柔軟性と体の感覚を養うことが可能です。
脳のパフォーマンスと筋トレの関係
脳のパフォーマンスを高めるには筋トレが有効と言われています。
これは、森田敏宏さんが著書の『やるべきことがみるみる片づく東大ドクター流やる気と集中力を引き出す技術』(クロスメディア・パブリッシング刊)でこのように指摘しています。
筋肉を鍛えれば鍛えるほど、BDNF(脳神経由来栄養因子)という、脳神経細胞の成長を促すホルモンが分泌される。つまり運動は脳の活性化につながる。
つまり、筋肉を鍛えるほどに脳が活性化するということです。
仕事が出来る人は筋トレをしていると言われる所以の1つが、このようなメカニズムであると推測できます。
多くのビジネスマンが、デスクワーク中心の仕事になっているので運動不足です。
そして、栄養も偏りストレスも多く睡眠不足です。
つまり、脳のパフォーマンスが低いと言えます。
これが、日本の生産性が低い原因の根本とも言えると思います。
そのような状態であることは、言い換えれば脳のパフォーマンスをしっかり高めることで仕事で高い成果を上げやすい環境と言えます。
つまり、脳のパフォーマンスを高めることは仕事の一部であり、それはつまり運動・栄養・休養の改善は仕事の一部です。
そんな仕事の一部は、しっかりと専門家の指導を仰ぐべきです。
「身体に良さそうだからヨーグルトを食べて、YouTubeで見た体幹トレーニングを家でやっています」という人と、
「毎週パーソナルトレーニングに通って筋トレをしながら食事のアドバイスも受けています」という人では、どちらの脳のパフォーマンスが高くなりそうか一目瞭然です。
筋トレも栄養も知識があり、技術があります。
それらを身に付ければ、確実に脳のパフォーマンスを高めることができます。
運動・栄養・休養を改善して脳のパフォーマンスを高めたい方には、パーソナルトレーニングがおすすめです。
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