仕事のパフォーマンスアップを狙うのには運動がオススメです。
昔から運動をするとストレス解消になると言われていますが、その効果を実感している人も多いのではないでしょうか。
最近の研究では運動がストレス解消になるということが、気のせいではなく科学的に裏付けがあることが分かってきました。
今回は、運動がストレスを解消していくメカニズムやお勧めの運動ついて紹介していきたいと思います。
運動がストレス解消になる理由
まず、ストレスを感じるとどのような悪影響があるかを
1、ストレスホルモンと交感神経
2、ストレスと海馬(かいば)
という2つのキーワードから見ていきたいと思います。
1、ストレスホルモンと交感神経
ストレス刺激があると体の中ではストレスホルモンと呼ばれるホルモンが分泌され、交感神経が興奮し優位に働くようになっていきます。
交感神経が優位になると
・心拍数と血圧が上がる
・より多くの酸素を筋肉に送ろうとし呼吸が浅く、荒くなる
・瞬時に動けるように筋肉が準備する
・皮膚の血管が収縮し、傷つけられても出血しにくくなる
・瞳孔が開く(目が爛々としている状態)
・消化液の分泌が抑えられる(口が乾く)
・胃腸の活動が抑えられる
などいわゆる戦闘体制になり体は興奮状態となります。
ストレスにさらされ続けると、交感神経が常に働いている状態になり自律神経が乱れていきます。自律神経が乱れると全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、下痢、便秘、めまい・・・など心身に悪影響が出てきてしまいます。
また、交感神経が働き続けると、常に体に力が入っている状態になるため姿勢不良にもつながります。さらに、呼吸が浅くなると睡眠中の呼吸の質が低下し、眠りが浅くなり疲れが取れにくくなってしまい、よりストレスを感じるといった悪循環に陥ってしまいます。
2、ストレスと海馬
慢性的にストレスを溜めこむと上記のように常に交感神経が興奮している状態が続いてしまい、リラックスすることができなくなっていきます。
特に最近の研究では、心理的ストレスにさらされると、脳の海馬という場所が萎縮することが分かりました。
海馬は入ってきた情報を整理したり、記憶した情報を取り出すなどの記憶に関わる役目を担っている場所になります。
海馬がストレスにさらされ続け萎縮してしまうと、記憶力低下・認識力の低下などの状態が起きてきます。
このように、慢性的に肉体的・精神的なストレスにさらされていると仕事のパフォーマンスを上げるといった観点から見てもマイナスなこととなります。
それでは、運動がストレス解消になる理由を見ていきましょう。
ストレスを感じ、交感神経が優位に働いている状態で体を動かすと、体の中でストレスホルモンが代謝されていきます。すると交感神経の興奮が収まり、副交感神経が優位になりリラックス状態に戻ります。
さらに運動をすると、脳のストレス反応を鎮め、ストレスホルモンの分泌にストップをかけてくれるホルモンが分泌されます。
つまり、”運動することで、ストレスから入ってしまった交感神経興奮スイッチをオフにすることができて、リラックスできる”ということになります。
ストレス解消に繋がる運動の方法
それでは、どのような運動がより効果的なのかをストレスと海馬の観点から見ていきたいと思います。
運動後はβエンドルフィンという脳内物質が放出されます。
このβエンドルフィンは脳内麻薬とも言われており、筋トレをやった後に何となくハイになる原因物質の一つでもありますが、脳内でβエンドルフィンが多くなると海馬の働きが良くなり、記憶力が増強すると言われています。
そして、このβエンドルフィンは有酸素運動や筋トレを行った後に多く放出されます。
簡単に言うと”筋トレをすると海馬の働きが良くなり、記憶力がアップする”
ということになります。そのため、ストレス解消につながる運動としては筋トレや有酸素運動がお勧めです。
ただし有酸素運動も筋トレも過度に負荷をかけると交感神経を働かせるアドレナリンが出すぎて興奮状態が続いてしまうので注意が必要です。また、上記のように交感神経が優位に働いていると姿勢不良や肩こり・腰痛といった症状が出る場合もあります。姿勢が整っていない状態で筋トレや有酸素運動などを行うと体の一部に過度な負荷がかかり怪我の原因になる場合もあります。
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心身ともにストレスを受けやすいビジネスマンにこそ、パーソナルトレーニングがお勧めです。ストレスを解消し、仕事のパフォーマンスを向上させるためにも、パーソナルトレーニングで運動の一歩を踏み出してみませんか?
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