皆さんは広背筋(こうはいきん)という筋肉を聞いたことがありますか?
広背筋は背中から腰にかけての背骨と骨盤の中心にある仙骨(せんこつ)から上腕骨の付け根の近くについていています。体の中での面積が一番大きな筋肉であり、水泳選手や総合格闘技選手など逆三角形のアスリート体型を作り出しているのがこの広背筋です。
逆三角形の体型には、スーツも良く似合います。つまり、日頃スーツを着ているビジネスパーソンにとってスーツを格好良く着こなすためには鍛えておきたい筋肉になります。
今回は広背筋についてパーソナルトレーナーが解説していきます。
スーツが似合う体型には広背筋が必要
広背筋を鍛えて発達させると逞しい背中を作ることができ、逞しい背中はスーツにハリを生み出してくれます。
胸の厚みは脂肪でも作り出すことができますが、逆三角形の体は脂肪では作り出すことは出来ません。
逞しい背中と引き締まったお腹回りを作り、逆三角形の最高のシルエットを作り出すためにも、広背筋は是非鍛えておきたい部位です。
広背筋は主に腕を引く動作や登る動作、ボートなどを漕ぐ動作の時に働く筋肉です。
オススメのトレーニング種目は懸垂ですが、初めは広背筋を使うことを意識することが難しいので、ジムなどにあるラットプルダウンやローイングマシンで鍛えると良いでしょう。
背中を発達させるのはなかなか難しいですが、逆三角形のスーツ姿は背中で語れる雰囲気を作ることができるので、是非鍛えてあげましょう。
広背筋のトレーニング方法
上でも述べたように、広背筋を鍛えるに一番効果的なのは懸垂です。しかし、背中の筋肉は意識することが難しいです。そのためトレーニングに慣れていないと腕を使いがちになり、背中を使う前に腕が疲れてしまったり、体重が重くてそもそも体をもちあげられない人も多くいらっしゃいます。
トレーニングに慣れていない方にはジムなどに設置してあるウェイトマシンのラットプルダウンやローイングマシンがお勧めです。
ラットプルダウンは頭上からバーを下に引き下ろす種目になります。腕を横に広げたところから肘を直角に曲げて自然とバーが持てる位置が基本のスタンスです。
そこから肘を下に下げるつもりで動かすと、自然と肩甲骨が動き、広背筋が使われます。
また、背中を使う感覚が分からない場合はネガティブレップというやり方をお勧めします。
ネガティブレップとは筋肉が縮む時よりも引き延ばされる動作を意識する動きになります。
ラットプルダウンで説明すると、バーを下に引いたところからスタートの位置に戻す時にゆっくりと戻していくことで、筋肉が引き延ばされることを意識しながら負荷をかけていくトレーニング方法です。
筋肉が縮むときよりも大きな力が発揮しやすく、効いている部位が分かりやすいのも特徴です。
意識できない部位はタッチされると意識しやすくなるため、トレーナーと一緒にトレーニングをすることで意識しやすくなります。
また、背中の筋肉を上手く使えるようになるには、肩甲骨を“正しく”動かせるようになることが必要です。
そして、肩甲骨を“正しく”動かすには“正しい姿勢”を取れないと難しいです。
仕事をバリバリしているビジネスパーソンは姿勢が乱れていることが多いです。特にPCでの作業が多い方は背中が丸まる、いわゆる猫背になってしまっています。
猫背になると、肩甲骨が外側に離れたポジションで固まってしまいます。すると、肩甲骨を“正しく”動かすことが困難になってしまうのです。
そのため、猫背の方が背中を鍛えるにはまず姿勢を整えることが必要です。
※パーソナルトレーニングで猫背を解消する方法はこちらで紹介しています。

ビーストイックでは、ピラティスの要素を取り入れることで、肩甲骨を正しい位置に修正し、正しく動かすことができるようなトレーニングを行います。
トレーニングに慣れておらず、上手く背中を意識できないという方は、是非一度体験にお越しください。
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