パーソナルトレーニングで骨盤矯正をする方法を解説していきます。
「骨盤矯正」という言葉は幅広く知られるようになりましたが、「骨盤ってどこ?」「矯正ってどうやるの?」と言われてもいまいちはっきりしない言葉だと思います。
明確な骨盤矯正の定義はありませんが、骨盤のゆがみやずれを改善する方法としてパーソナルトレーニングは有効です。
そんなパーソナルトレーニングで骨盤矯正をする方法について解説していきます。
パーソナルトレーニングで骨盤矯正をする方法
パーソナルトレーニングで骨盤矯正をする方法は、大きく2通りに分けられます。
1つは骨盤周囲のトレーニングで筋肉を鍛えて矯正する方法、もう1つは骨盤周囲の筋肉のストレッチで矯正する方法です。
骨盤には多くの筋肉が付いていますが、この筋肉の引っ張り合いで骨盤の位置が決まります。
筋肉の偏った引っ張り方が起きると、骨盤の歪みになります。
この筋肉の状態を改善して骨盤の歪みを抑える方法が、ストレッチやトレーニング(筋トレ)です。
偏った筋肉の引っ張り方としては、弱すぎる筋肉がどこかにある、もしくは硬すぎる筋肉がある場合です。
弱い筋肉はトレーニングによる刺激で鍛えます。
硬い筋肉はストレッチをして柔軟性を取り戻します。
大まかにはこのようにして、パーソナルトレーニングで骨盤矯正をしていきます。
骨盤の歪みとは?
では実際に骨盤の歪みとはどのような状態なのでしょうか?
「骨盤の歪み」という表現はかなりあいまいな表現です。
一般的には「骨盤の歪み」という言葉は良く使われて、ダイエットにも腰痛にも美容にも悪そうなイメージがあると思います。
ただ、専門用語としては「骨盤の歪み」という言葉はあまり使われません。
これは骨盤の歪みという言葉の定義が曖昧なので使い道がない言葉と言えると思います。
専門用語としては、骨盤の傾きの異常、骨盤の位置のずれの事を骨盤の歪みと表現することが多いです。
骨盤の傾きとしては、前に傾きすぎる「骨盤前傾」、後ろに傾きすぎる「骨盤後傾」、そして骨盤が前方に移動した「スウェイバック姿勢」のことを骨盤の歪みと表現できます。
ここでは、骨盤の歪みの事をこの3パターンとして解説していきます。
骨盤のゆがみ別、骨盤矯正の方法
パーソナルトレーニングでの骨盤前傾の矯正方法
まずは骨盤の前傾です。
骨盤の前傾は、一般的にはそれほど多くはないですがアスリートには多い骨盤の歪みです。
骨盤前傾の特徴としては、骨盤の前傾に伴って反り腰になります。
その結果、腰痛に繋がることも多いです。
骨盤前傾の原因としては、骨盤の前側にある筋肉が硬くなっていることなどが考えられます。
その他、腰の筋肉の硬さでも骨盤の前傾が起こると考えられます。
太ももの前側の筋肉のストレッチ、腰の筋肉のストレッチなどで骨盤前傾の歪みが改善出来ます。
また、もも裏の筋肉のトレーニングや腹筋のトレーニングも有効です。
パーソナルトレーニングでの骨盤後傾の矯正方法
骨盤の後傾は、ビジネスマンに多くみられる骨盤の歪みです。
特に男性に多い歪み方で、骨盤後傾でも腰痛を引き起こします。
また、腰椎椎間板ヘルニアなどの重症な腰痛にも繋がる恐れがあります。
骨盤後傾の原因は、もも裏の筋肉の硬さが特に影響すると考えられます。
その他、股関節の筋力不足も骨盤後傾の原因になります。
骨盤後傾の歪みをパーソナルトレーニングで改善する場合は、まずはもも裏の筋肉であるハムストリングスのストレッチが有効です。
特に男性の場合は、極端にハムストリングスが硬い場合が多いです。
このストレッチだけでも、骨盤の後傾は改善していきますが、合わせて股関節周囲のトレーニングも行うとより効果的な改善ができます。
パーソナルトレーニングでのスウェイバック姿勢の矯正方法
スウェイバック姿勢は、多くの日本人がなっている姿勢です。
特に長時間座っていることの多いビジネスマンに見られる姿勢で、男性でも女性でも多く見られます。
スウェイバック姿勢の原因としては、股関節周囲の筋力不足が原因になります。
自分の体重を自分の筋力で支えられなくなると、このスウェイバック姿勢になると言われています。
その為、スウェイバック姿勢の改善には股関節周囲のトレーニングが必須です。
デスクワークなどの座り過ぎで弱った筋肉を鍛えていきますが、特に重要なのがお尻の筋肉である殿筋です。
大殿筋、中殿筋などお尻周りの筋肉が働くことで、スウェイバック姿勢が改善していきます。
骨盤矯正で得られる効果
それでは、骨盤を矯正することでどのような効果があるのでしょうか。
骨盤矯正で得られる効果としては、次のようなものがあります。
・姿勢改善
・腰痛や肩こりなど身体の不調の改善
・ダイエット効果
・便秘などの改善
・お腹が凹む、脚が細くなるなどのスタイル改善
まずは、骨盤矯正で姿勢が改善されます。
人間の重心は立った状態であればおへそのあたりにありますので、骨盤のあたりが重心と言えます。
この重心に異常があれば、身体全体に歪みが波及します。
それが姿勢の崩れに繋がります。
つまり、骨盤矯正は姿勢の改善に繋がります。
腰痛や肩こりなどは、様々なげ原因が考えられますが姿勢の崩れも大きな要因です。
特に腰痛に関しては、骨盤の影響を大きく受けます。
背骨は骨盤に直結する構造になっていますので、骨盤の歪みは背骨の歪みに繋がります。
背骨が歪めば、そこに過度なストレスがかかります。
背骨は大まかに「腰・胸・首」の3つに分類できます。
腰の部分に過度な負荷がかかれば腰痛になり、首の部分に過度な不安がかかれば肩こりや首こり、頭痛に繋がります。
さらに骨盤の歪みはその中に位置する内臓の働きにも影響します。
その結果、骨盤の歪みで便秘などを引き起こします。
つまり、骨盤矯正で便秘の改善の効果も期待できます。
それはそのままダイエットにも繋がります。
また、骨盤の歪みはお腹周りの引き締めに悪影響を与えます。
いわゆるインナーマッスルと呼ばれるお腹の中側の筋肉の働きが悪いと、お腹はたるんで見えます。
体重が一切変わらなくても、このあたりの筋肉がしっかり働くとウエストは引き締まって見えます。
骨盤は股関節にも繋がっており、下半身にも大きな影響を与えます。
その為、骨盤矯正は下半身痩せにも効果を発揮します。
特に下半身痩せは気になるという女性の方が多いかと思います。
次は下半身痩せと骨盤矯正について詳しく見てみましょう。
骨盤矯正が下半身痩せに必要な理由とは?
下半身太りの原因とは
まずはなぜ下半身太りが起こるかです。
原因が分からなければ、対策を取りようがありません。
まず誤解されやすいのが、脂肪が増えて下半身が太るというケースは考えにくいということです。
もちろん、体重が過度にあれば下半身にもかなり脂肪がつきます。
しかし、その場合は下半身太りというよりもダイエットという要望になるはずです。
それにもかかわらず、下半身痩せのニーズは高いです。
つまり、多くの場合は脂肪以外の原因で下半身太りが起こっているということです。
下半身太りの原因として考えられるものは、大きく2つあります。
1つは、むくみです。
特にふくらはぎはむくみの影響を大きく受けます。
ふくらはぎが太くて悩んでいるという方は、まずはむくみの解消が必要です。
足がむくむ原因は、様々です。
血流の悪さ、ふくらはぎの筋力不足などもありますが、骨盤の歪みも大きな原因です。
骨盤が歪むと、骨盤内を通る血管や神経を圧迫します。
骨盤内には下半身に繋がる大きな血管があります。
この血管が圧迫されれば、そこから下の血流は悪くなります。
つまり、下半身の血流が悪くなります。
通常、血管を通って新鮮な血液を心臓から全身へ送り、そして古い血液を全身から心臓へ運びます。
その古い血液がスムーズに心臓に帰らないことで、むくみが起こります。
つまり、通り道である血管が圧迫されればむくみやすい状態と言えます。
また、単純に骨盤の歪みによって姿勢が悪くなります。
特にスウェイバック姿勢という骨盤が前方にずれる姿勢では、ふくらはぎに負担がかかります。
その結果、ふくらはぎがむくみやすくなります。
このように、骨盤の歪みによって下半身がむくみ、下半身が起こります。
2つ目は、脚の筋肉の張りです。
過度に負担がかかった筋肉は張ってしまい太く見えます。
これは特に太ももに起こります。
太ももの筋力のバランスとしてよくあるパターンが、太ももの外側だけ異常に張るパターンです。
外側の筋肉を使い過ぎて、内ももの筋力が弱っているとこのようなパターンにはまります。
このパターンに陥る場合も、骨盤の歪みがあります。
骨盤が後傾と言って後ろに傾いた状態になると、このような太ももが太くなりやすい状態になります。
このように、骨盤の歪みは下半身が太くなる原因となります。
骨盤矯正が下半身痩せに必要な理由
骨盤が歪むことで下半身太りの原因になりますので、下半身痩せの為には骨盤矯正が必要です。
骨盤の歪みは直接的な原因ではありませんが、間接的な原因であり根本的な原因とも言えます。
太くなった太ももやふくらはぎだけに着目すれば、そこのマッサージや整体だけでも脚は細くなります。
ただし、それは一時的な効果です。
マッサージをすることでむくみは取れて、筋肉の張りは減るので下半身痩せに繋がります。
しかし、歪んだ骨盤が戻らないとむくみや張りの原因は解決しません。
下半身が太くなったらマッサージ、良くなるけどまたすぐに元に戻るのでマッサージという繰り返しになります。
その繰り返しを断つには、根本的な原因である骨盤の歪みを改善する必要があります。
骨盤矯正にはパーソナルトレーニングがおすすめです
骨盤の矯正をパーソナルトレーニングで行う方法をご紹介しました。
骨盤の歪み方によって矯正方法も異なりますので、まずは骨盤がどのように歪んでいるかを見極める必要があります。
骨盤の歪みは骨盤前傾と骨盤後傾のように、真逆のこともあります。
逆効果とまではいかなくても、やり方を間違えるとなかなか効果は出ません。
そしてストレッチだけ、トレーニングだけよりも組み合わせた方が効果的に骨盤の矯正が出来ます。
何しろ、骨盤の歪みの原因が筋肉の硬さと筋肉の弱さの複合ですので、改善方法もトレーニングとストレッチの両方があるべきです。
パーソナルトレーニングでは、骨盤の歪み方を分析するところからトレーニング・ストレッチまですべて一貫して行うことが出来ます。
これが、パーソナルトレーニングが骨盤矯正に向いている理由です。
骨盤の歪みに悩んでいる方、骨盤の矯正に興味がある方にはパーソナルトレーニングでの骨盤矯正がおすすめです。
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