パーソナルトレーニングで出来ることの1つにパーソナルピラティスがあります。
ピラティスは、通常グループレッスンという1対多数の形式で行われることが多いです。
しかし、パーソナルトレーニングで行うパーソナルピラティスは1対1で行います。
パーソナルピラティスとグループレッスンにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
その違いを含めて解説していきます。
ピラティスとは
「ピラティスをご存知ですか?」
普段お客様にもこのように質問をさせていただくことが多いです。
すると、たいてい下記のような回答をいただきます。
「聞いたことはあるけど、どんな運動がわからない。」
「ヨガみたいな運動でしょ、ヨガと何が違うの?」
ピラティスという名前は知っているけど、具体的にピラティスがどんな運動なのか、どのようなメリットがあるのかを知っている人はまだまだ少ないように思えます。
そこで、まずはピラティスそのものについて解説していきます。
ピラティスとは、第一次世界大戦中に負傷した兵士に対して行われたリハビリ運動が起源です。
元々はコントロロジーという名前でしたが、後に開発者の名前のピラティスと呼ばれるようになったと言われています。
「ピラティス」は、そもそもドイツ人のおじさんの名前です。
負傷兵に対してのリハビリですので、ハードな側面もあります。
片足が使えない負傷兵などでも動けるようにと、体幹を鍛えるような内容になったのではないかと推測できます。
そして元々の名前であるコントロロジーとは、コントロールという意味です。
つまり、身体をしっかりとコントロール出来るようにするというのがピラティスの大元の目的です。
しかし、これは100年以上前の話です。
その後ピラティスさんの弟子がそれぞれ流派を持つようになり、今ではアスリートが競技のパフォーマンスアップに活用していたり、女性が身体を引き締めるために行っていたりします。
元々ピラティスは病院で行われていましたので、ベッドを改造したマシンを使ったトレーニングもあります。
現在ではそのマシンが形を変えたツールがたくさんあります。
ツールや流派などが分かれている中で、体幹トレーニングっぽいものになって行きました。
なのでピラティスとは何かの定義が難しいですが、身体を上手くコントロールする為のトレーニングと言えます。
パーソナルピラティスのメリット
パーソナルピラティスのメリットとしては、何と言っても“マンツーマンで行うこと”に尽きます。
上で説明したように、身体のコントロールを覚えるピラティスですので、正しい動作が出来ているかをチェックすることがとても大切になります。
間違ったやり方をして、間違った身体のコントロールを覚えてしまっては元も子もありません。
その意味で、パーソナルピラティスのメリットが大きいのが分かります。
パーソナルピラティスでは、マンツーマン指導ですので動作のやり方を付きっ切りで指導できます。
間違った動きはすぐに修正し、がんばっても出来なければ違うやり方で代用するなどの対策が立てられます。
これを1対10人くらいのグループレッスンで行うのは、非常に難しいです。
もちろん、優秀なインストラクターであれば可能かもしれませんが、同じピラティスインストラクターのグループレッスンを受けるのとパーソナルピラティスを受けるのではどちらが効果的かと言われれば、間違いなく後者です。
つまり、パーソナルピラティスのメリットは効果が高いに尽きます。
これは、パーソナルトレーニングで行うこと全般でも同じことが言えます。
ジムで1人でトレーニングをするのと、パーソナルトレーニングをするのでは当然パーソナルトレーニングの方が効果的です。
ピラティスとヨガの違いとは?ピラティスとヨガはどっちがおすすめ?
さて、ピラティスににたエクササイズとしてヨガがあげられると思います。
実際にヨガとピラティスは似ている部分がありますが、元々は全く別物です。
どちらも自分の身体を使って行う自重トレーニングというジャンルになります。
しかし、起源などは全然違います。
そんなヨガとピラティスの違いや効果について解説します。
ピラティスとヨガの違い
まず、ピラティスは上で説明したように「身体を上手にコントロールする為のトレーニング」といえます。
ヨガはサンスクリット語で「繋がり」という意味があります。
繋がりの意味としては、心と体、魂が繋がっているという意味と考えられています。
呼吸やポーズ、瞑想を組み合わせて心身のリラックスを図るものです。
つまり、ヨガはそもそもの目的としては運動ではなく瞑想や修行の様な位置づけだったと考えられます。
ただの瞑想ではなく心と身体の繋がりを意識した結果、様々なポーズが用いられます。
現在ではこのようなヨガの起源を大切にして瞑想などをしっかりやるヨガと、ヨガのポーズを運動として捉えた純粋な運動プログラムとしてのヨガの2通りがあると言えます。
本来のヨガの目的とは違いますが、運動としてのヨガは柔軟性の向上や体幹のトレーニング、身体のコントロール能力を高める為に効果的なポーズが多々あります。
このような流れで、運動としてのヨガはかなりピラティスに近いものになっていると思います。
ヨガはポーズとして止まったものが多く、ピラティスはフローと言って動きながら行うものが多いです。
しかし、「ヨガ寄りのピラティス」「ピラティス寄りのヨガ」の様なものもあり、現状ヨガとピラティスの違いは小さいと言えます。
起源は全くの別物ですが、現代に合わせて健康の為の運動として落とし込んだ結果、近いものになったと言えるのではないでしょうか?
※ピラティスもヨガも流派によって考え方は異なります。
起源についても諸説ありますので、この内容と異なる主張もありますことをご了承くださいませ。
ピラティスとヨガのどちらが効果的?
このようなピラティスとヨガの違いがありましあtが、では「ピラティスとヨガのどちらが効果的」なのでしょうか?
結論から言えば、大きくは変わらないと思います。
起源から考えればリハビリならピラティス、リラックス効果ならヨガでしょうが、現在は似た運動になっていると思います。
そしてピラティスの中でも流派によって違いますし、ヨガも同じです。
大枠のイメージとしてはピラティスの方がトレーニングっぽく、ヨガの方がストレッチっぽいと言えますが、それもそのインストラクターやスクールによって異なりますので一概には言えません。
ただ、ピラティスでもヨガでも体幹のトレーニングになりますし、身体の柔軟性を高めるのに効果的な運動です。
そして何より、姿勢の改善にはピラティスもヨガも効果的です。
姿勢の悪さは、言い換えれば身体のコントロールが出来ていない状態です。
本来的な目的ではピラティスが姿勢改善に効果的ですが、現在の運動として行われているヨガでも同じような効果が期待できます。
ただ、姿勢改善を目的にするならばグループレッスンよりもパーソナルでのレッスンがおすすめです。
正しい身体のコントロールを身に付けるには、マンツーマンで細かい指導ができた方が効果的です。
パーソナルピラティスとグループピラティスの違い
パーソナルピラティスのメリットは効果が高いですが、グループピラティスにもメリットがあります。
パーソナルピラティスとグループピラティスの違いをまとめると、このようになります。
パーソナルピラティスのメリット
・効果が高い
・安全
グループピラティスのメリット
・値段が安い
・仲間が出来る
これはそれぞれ、パーソナルピラティスとグループピラティスを比較した場合です。
当然ですが、グループピラティスでも効果は出ますしパーソナルピラティスの料金はグループよりは高いということです。
パーソナルでピラティスを行えば、100%その人に合わせた内容になります。
マンツーマン指導ですので、やり方も正しく出来て出来ない種目を無理に行うことはありません。
しかし、その分グループレッスンよりは料金が上がります。
グループピラティスであれば、みんなで楽しくやりますので仲間も出来ます。
パーソナルよりも料金は下がりますが、その反面付きっ切りで見てくれるわけではないので、少しやり方が違っていたり体力的に難しい種目をやってしまう可能性もあります。
これらは、どちらが優れているというよりもそれぞれ特徴が違うというものです。
ご自身の目的や状況に合わせて使い分けて頂くのが、正しい選択と言えます。
ピラティスの効果│姿勢改善・腰痛改善・肩こり改善におすすめ
それでは、ピラティスにはどのような効果が期待できるのでしょうか。
ピラティスの効果とは?
ピラティスには、様々な効果が期待できますが、今回はこの2つに絞って解説をしていきたいと思います。
1.猫背やO脚などの姿勢改善
2.肩こりや腰痛といった不調の改善
■猫背やO脚などの姿勢改善
ピラティスは姿勢改善において、非常に効果的です。
体幹、特に骨盤まわりの筋肉を鍛えることができるので、日頃の生活で歪みやすい骨盤も整えることができます。
つい脚を組んでしまう方、片側だけに荷物を持ってしまう方は骨盤が歪んでいる可能性が高いので、しっかりとした対策が必要です!
また、うつ伏せで、普段丸くなってしまっている「胸椎」と言われる胸の背骨を伸ばす種目が多いので、猫背改善にもうってつけです!
デスクワークが多い方は、背骨が丸くなったまま固まってしまい、背骨の柔軟性を失ってしまいます。
ピラティスを行えば、背骨周りの柔軟性が改善され、本来の姿勢を取り戻すことができます。
しなやかで綺麗な背骨を手に入れて印象力を1ランクアップしましょう!
■肩こりや腰痛といった不調の改善
肩こりや腰痛の原因は、主に不良姿勢や不良動作だと言われています。
つまり、それらを改善するには、姿勢を整え、正しい動作を行う必要があります。
ピラティスは身体の動かし方を学ぶトレーニングでもあるので、ピラティスを続けることで腰や肩に負担のかからない動き方を習得することができます。
前述したように、ピラティスは姿勢改善にも効果的のため、不調の原因になる不良姿勢や不良動作の改善に非常に効果を発揮するのです。
例えば、歩き方にも変化は現れます。
正しい歩き方ができていないと、骨盤も歪み、背骨も歪むので、肩や腰に負担がかかります。
ピラティスによって身体の動かし方を理解すると、身体に負担のない歩き方が無意識で行えるようになり、結果的に肩こりや腰痛の改善に繋がりやすくなります。
ピラティスが効果的な人の特徴
ピラティスは、姿勢改善、肩こりや腰痛といった不調の改善に非常に効果的です。
なので、下記のような人には非常にオススメのエクササイズです。
・肩こりにお悩みのサラリーマンの方
・姿勢が悪く、営業などで印象が悪くなってしまう方
・腰痛にお悩みの主婦の方
・昔からO脚で、脚が疲れやすい方
「私のことだ・・・・!」と思った方、ピラティスでそのお悩み解決できますよ!
また、運動を全く行ったことがない運動初心者の方でも安心して行っていただけるのがピラティスの特徴です。
なぜなら、仰向けやうつ伏せで行う種目が多いからです。
ヨガのように立ったまま行う運動は、難易度が高いことが多く運動初心者の方にはハードすぎる可能性も高いです。
重たいダンベルや器具も一切使いません!!
使うのは自分の体重のみ!!
ジムに通い始めたものの、大きなトレーニングマシンやダンベルを前にやる気を失ってしまった人、そんな人にでも簡単にできる種目がたくさんあります。
パーソナルピラティスは姿勢改善に効果的!
このように、ピラティスは姿勢改善に特に大きな効果を発揮します。
ピラティスは、身体のコントロールを大切にしているトレーニングです。
身体のコントロールが出来ている状態は、姿勢がいい状態と言えます。
姿勢が悪い人は、本来使うべき筋肉が働いていなかったり硬すぎる筋肉があった自分で身体をコントロール出来なくなっています。
そのコントロールの仕方を学ぶのは、マンツーマン指導が最も効果的です。
ビーストイックではパーソナルトレーニングで姿勢の改善を行っていますが、ピラティスの要素も組み合わせています!
姿勢を改善したい方、パーソナルピラティスを受けたい方はぜひ一度体験レッスンをお試しください!
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